こんにちはヒゲガエルです。
田舎でのんびり生活とか憧れますよね。
生まれも育ちもド田舎。高校卒業からしばらく街で生活。転職と転勤を経験し、親の病や定年なんかが重なり帰郷。この辺りから親の代理で親戚付き合いや地元の冠婚葬祭への出席などご近所付き合いが始まる。結婚を経てまた街に出るも、親の他界の後、実家を他当てなおして改めて帰郷。そして今日に至るヒゲガエル。
僕が書いている資産運用系ブログ『ヒゲガエルのおサイフ事情』でも書いているので良ければそちらもご覧ください。
田舎の週末は忙しいです。めっちゃ忙しいんです!!!
街であれば管理業者が入って整備する道路わきの土手や河川の草刈り、神社の維持管理、通夜葬儀の手伝い(ほぼスタッフと捉えてください)などなど…最低限でもこの辺りは覚悟しておいてください。しかし、これは地域の仕事だけです。ここからは自分が所有する範囲にかかってくるところです。
①やっぱり草刈り
所有地の草刈りは避けては通れません。庭、畑、田んぼ、山林…庭など身近な生活圏は最低ひと月に1回はやらないと取り返しのつかないことになります。広さにもよりますが最低半日は予定した方がイイ事が多いです。午前中に終わらせて午後活動できる体力が残っているかどうかはまた別の問題…。除草剤や防草シートなどの雑草対策にも時間と労力は必要ですし、それ以上に田舎の雑草の本気はすごい!!!除草剤を撒いても、その除草剤に抵抗力のある雑草が茂るだけ。防草シートに関してはほんのちょっとの隙間から生えてきますし、根を横に伸ばすタイプの雑草が防草シートの上に茂るんです。とにかく田舎は雑草(自然)との闘いです。終わる事のない戦いを覚悟してください。
②憧れの薪ストーブ
田舎への移住に憧れる段階で、多くの人が薪ストーブの導入を考えるでしょう。僕も薪ストーブを導入していますから、薪ストーブの魅力は良くわかります。絶対におすすめです。ただ、やる事は盛りだくさんです!一冬分(11月~3月はほぼ毎日、それ以外の月にも焚く日はあります)の薪の確保と保管。薪棚からの薪の移動。火入れから安定まで数十分。安定してからも薪の補充を数十分~数時間おきに行なう。薪ストーブの中に溜まった灰の処分。シーズンオフには屋根に上って煙突掃除。
炎の魅力と、家全体が芯から暖まっている実感、そこにあるだけでオシャレ度が跳ね上がる存在感などなど…薪ストーブの魅力を得るためには想像以上の時間と労力が必要になってきます。導入を検討されている方は、事前に薪の管理場所や入手先、実際の薪ストーブのメンテナンス講習などを体験されてから決定することを強くおすすめします(実際、体験すればするほどに薪ストーブの魅力に取りつかれて導入を決定する人がほとんどな気がしますが…)。
③農業は基本的に予定が組めない
先にあげた草刈りもそうなのですが、農業は1年がかりです。土をつくり、畝をつくり、種(苗)を撒き、水を撒き、雑草と戦い、虫と戦い、獣と戦い…戦いが終わる事はありません。そして農業は屋外が基本ですから、天気に左右されます。仕事が休みの週末農業、「次の休みは草むしりしよう」気合を入れて迎えた週末は雨。やる気をなくして「また今度」あっという間に田畑は草まみれです。これでは、先週なら1~2時間で済んだ草むしり、今週は半日かかりそうですね。
全てが自然相手の田舎暮らし。相手はこちらの予定なんんか気にしてくれません。田舎暮らしはいつも天気最優先です。『晴耕雨読』なんて言葉もありますが、これは半分嘘。
「雨が降っているから今日はゆっくり読書だな」
とはなかなかいきません。晴れの日には外仕事に明け暮れているので、雨の日は家の中のことをやらないといけません。たまった洗濯や掃除はもちろんのこと、ハンドメイドもやっている僕の場合は作品を作ったり、こうしてブログを書いたり、それ以外の副業もやったり。読書はせいぜい1時間ほど。常に頭の中には『雨の日バージョン』と『晴れの日バージョン』2つの予定を立てるようにしています。
田舎暮らしが嫌になってしまったでしょうか?今回はかなりネガティブな記事になってしまいましたが、盲目的に『田舎暮らし=スローライフ』と憧れてしまっている方に少しだけ現実を知っておいてもらいたかったんです。現実を知り、そのうえでまだ田舎暮らしに憧れてもらえるようでしたら、きっといろいろなことに折り合いをつけ、楽しい田舎暮らしを送れるかもしれません。今後は田舎暮らしの魅力もどんどん発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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